モンゴルのホーミー、イタリア サルデーニャ島の歌唱から絶叫ノイズまで

徳久ウイリアムさん率いるコエダイr合唱団のレクチャーコンサートでした。世界の特殊な歌唱法を聴くだけでなく、お客様にも次々トライしていただく楽しいステージとなりました。サルデーニャ島のテノーレスの素晴らしさに圧倒されるとともに、モンゴルの昔話にも感銘を受けました。

コエダイr合唱団について

コエダイr合唱団について

 

特殊な発声を使った世界中の合唱を演奏する日本・東京の合唱団。トゥバ共和国の「ホーメイ」(khoomei)、イタリアはサルデーニャ島の「テノーレス」、モンゴルの「オルティンドー」等の特殊発声を使った演奏を行っている。主催(リーダー)は特殊な発声のスペシャリストである『徳久ウィリアム』。

2013年に結成。2016年より合唱指導にプロの声楽家である『佐藤拓』が参加。

2017年より、ホーメイの本場であるトゥバ共和国にも住んでいたことのあるホーメイ歌手の『澤田香緒里』が参加。

サルデーニャ料理店等での演奏活動を続けながら、技術を磨くと同時に演奏のレパートリーを増やしている。

 

2019年3月、メンバー全員で念願のサルデーニャ島を訪問。現地ミュージシャンと交流するとともにコンサートを開催、現地でも大きな注目を集めた。

徳久ウィリアム(主宰)William TOKUHISA

 

ブラジル出身 。声を使った音楽的表現で、ヒトのココロと身体と、自然の原理・原則の体現を志向するボイスパフォーマー。

モンゴルやトゥバの倍音唱法「ホーミー」「ホーメイ」、モンゴルのオルティンドー、イラン/ペルシャのタハリール唱法などの民族音楽的発声から、デスボイス、独自のノイズボイスまで、特殊発声を得意とする。

声を通して、ヒトのココロと身体の原理/原則を体感し、未知の可能性を追求するレクチャー・ワークショップにも力を入れている。

都市の民族音楽・ノイズボイスユニット『Tokyo Voiz Choir』、抱腹絶倒のオッサン・ポップ・デュオ『 チャーリー・ウィリアムス』、特殊発声合唱団『アガリアム合唱団』、発声に関するレクチャーユニット『クラヤミノtones』主宰。ガムランと影絵を駆使するパフォーマンス集団『滞空時間』メンバー。

http://william.air-nifty.com/

 

 

佐藤 拓 (アンサンブルシンガー、合唱指揮者)

 

岩手県出身。早稲田大学第一文学部ドイツ文学専修卒業。在学中はグリークラブ学生指揮者を務める。

卒業後イタリア・パドヴァに渡りMaria G. Munari女史のもとで声楽を学ぶ。World Youth Choir(世界青少年合唱団)2006~2008に日本代表として参加しヨーロッパ各国、南アフリカ、ナミビアを周った。アジア・ユース・クワイア、ジャパン・ユース合唱団にも参加し研鑽を積む。

現在古楽アンサンブル「コントラポント」、Japan Chamber Choir等のメンバー、東京稲門グリークラブ、日本ラトビア音楽協会合唱団「ガイスマ」指揮者。アンサンブル専門の歌手としても幅広く活動し、The Cygnus Vocal Octet、Vocal Ensemble歌譜喜、男声アンサンブル八咫烏のメンバーとして1パート1人の精緻なアンサンブルを追求している。

 

 

2013年、宝塚国際室内合唱コンクールにおいてThe Cygnus Vocal Octetとして金賞・総合2位受賞。2016年、JCAユースクワイアにてRobert Sund氏(スウェーデン王立男声合唱団「オルフェイ・ドレンガー」前指揮者)のアシスタントを務めた。声楽を捻金正雄、大島博、森一夫、古楽を花井哲郎の各氏に師事。


Impressions

ギャラリーオアシス Facebookより

 

先月3月は「特殊歌唱の世界」のコンサートがございました!
今回は音楽紀行が始まって以来最多の7名の奏者の方々がいらっしゃり、声ひとつで様々な音色を作り上げる音楽の世界を聴かせてくださいました。
音色は本当に様々で、喉を潰したような声や、震えているのに遠くまで響きく声、風の音や鳥などの動物の鳴き声のような音など様々な声がありました。
中でも、「都会の雑音」と表現された声は絶叫から始まり、液体の音や電気街の音、渋滞している道路や人混みの中の音だとしか言えないような、無意識に感じているイメージが音となって聞こえ、不思議な感覚でした。
他にも「オルティンドゥ」という長~く息をつなぐ声の使い方をする歌をレクチャーして頂きながら皆で歌ってみたり、円になって歌う伝統的なスタイルがあるイタリアのサルディニア島の合唱「テノーレス」など魅力たっぷりのコンサートでした。
「声ひとつでこんなにたくさんの音が出るなんてすごい!」「私にこんな声が出るなんて知らなかった!」と驚きの連続で、家に帰ってからもお風呂で練習してしまいました。

 

お越し下さった沢山のお客様、素敵な歌を披露してくださったコエダイ合唱団の皆様、ありがとうございました。(スタッフT)