インド・ラージャスターンの芸能の民の暮らしを解説

インド 砂漠の舞

マンガニヤールについて

 

 パキスタンとの国境にある砂漠の街ジャイサルメール。そこに『カラカルコロニー』と呼ばれる小さな村があります。 カラカルとはアーティストの意。 アーティストが住む村。 そこを歩けば昼夜問わず、楽器の音や歌声が聴こえてきます。 彼らはマンガニヤールと呼ばれる民族で、音楽カーストとも呼ばれます。

 

ラジャスタニダンスとカルベリアダンスについて

 

 

どちらもラジャスタン州に伝わる民族舞踊。 共通するのは華やかな衣装で、いくつもの旋回をする踊りであるということ。力強いステップとしなやかな指の動きがひとつとなり、ラジャスタン特有の世界観が生まれる。 Rajasthani danceは子供からお年寄りまで、ラジャスタンの女性なら誰もが知っている踊り。 ほとんどは結婚式など祝いの場で披露されます。 Kalbelia danceは、カルベリア族=蛇遣い族の女性たちによって生まれた踊り。 コブラに見立てた黒い華やかな衣装を見に纏い、激しいステップとともに手先や上半身などで蛇を表現する。 ユネスコ無形文化遺産にも登録された今となってはラジャスタンを代表する踊り。

ラジャスタニ・マドゥ:ダンサー

 

札幌市出身、東京在住ラージャスターンを幾度も訪れ、踊りと音楽を学ぶ。アーシャ・サペーラーにカールベーリヤーダンスを師事。'13年にサリム・カーンに出会ってマーンガニヤールの音楽に魅せられ'15年からは、ダンサーとしてサリムらとインド国内でツアー。日本ではラージャスターン音楽、踊り、文化を広める為、全国で精力的に活動中。'18年にはサリムを含む2人のマーンガニヤールを日本へ招聘し、コンサートを企画・主催。'19年「ラージャスターンの風」 制作実行委員会を設立。その音楽の魅力をより幅広く伝える4人編成の「Jaisalmer Beats」を招聘。


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