魂を揺さぶられる深みのある音色

Vol.7 アラブ音楽

演奏:常味裕司(ウード)

2016年11月26日(土)14:00〜15:30

 

NHK番組「新シルクロード」や大河ドラマ「龍馬伝」、映画「るろうに剣心」など数多くの映画、テレビ番組などに楽曲を提供する一方、エジプト、チュニジア、韓国などでソロ演奏を行うなど、日本が誇るアラブ音楽の第一人者です。

Profile

常味裕司

 

 

アラブ音楽の楽器、ウードの演奏家・奏者。東京都出身。日本のみならず、東アジア地域におけるウード演奏家のパイオニア、第一人者と称される。スーダンのウード演奏家のハムザ・エル=ディン(2006年没)、アラブ世界を代表するチュニジアのウード演奏家のアリ・スリティ(チュニス国立音楽院ウード科教授・2007年没)の巨匠たちから学ぶ。国内では日本人ウード奏者の輩出にも寄与している。また、宇崎竜童と活動を共にするなど、各ジャンルへ影響を与え続けている。全国各地での演奏活動のほか、都内の各国大使館での演奏も数多い。NHKの新・シルクロードではアラブ音楽の監修を行なっている。NHK大河ドラマ「龍馬伝」、映画「るろうに剣心」をはじめ、さまざまな作品で挿入曲を演奏している。


Impressions

ライブ配信動画



Morikawa Akikoさんによるレポート(Facebook投稿より)

 

毎月恒例のギャラリーオアシスの世界音楽紀行、
昨日はアラブのウードという古典楽器のライブでした。

ヨーロッパのリュート⇔アラブのウード(この楽器)⇔日本の琵琶、
がそれぞれシルクロードを経て原型をとどめながら伝わり、ウードはそれの本家本元とされてるらしい。
沢山の楽曲演奏や世界遠征にも参加されてる日本のウード演奏の第一人者の常味祐司さんの生演奏を、ご本人の真ん前という贅沢なポジションで床に座りながら聴き入らせて頂きました。
アラブ人は単なる分かりやすい陽気な音楽よりも、深みを感じさせるような音楽を愛するとか、
アラブの音楽は和音ではなくメロディで聴かせるものだから音階も西洋音階に比べてさらに細かいとか、
イラクのバクダッドは、今でこそこんなに荒れてしまっているけど、かつてはその名前を口にするだけでうっとりしてしまうような憧憬の地であった等々、
アラブのうんちくを分かりやすく説明しながらのMCも面白かったです。
憧憬の地、バクダッド。エデンの園も確かバクダッドあたりであったらしいという話もあるし。
シリアの首都アレッポも今でこそ破壊されて荒れてしまったけど、やはりこちらも数年前までは素敵な街であり、そんなアレッポに思いを馳せながら演奏された常味さんの演奏が沁みてきました。

 

来月10日は中央アジア音楽です。